明治の頃、濱野有の曽祖父にあたる濱野傳吉から始まった、濱野家のバッグの歴史。明治、大正、昭和、そして平成という4つの時代を駆け抜ける流れの中で、 2009年、濱野皮革工藝の資本が第三者に移り、濱野家当主の思う「わがままなバッグづくり」が続けられなくなるという事態が起こります。
時は移り2013年。濱野本家の現当主である濱野有が濱野皮革工藝をはなれ、濱野皮革工藝とは全く関係のない自分の理想を追求した 「傳濱野はんどばっぐ」を立ち上げます。
更に時は移り今月1日、濱野家が濱野皮革工藝に参画できることになりました。
傳濱野を立ち上げた時のクリエーション、経営両面のパートナーであるデジサーチアンドアドバタイジングという会社とその関連会社の社会的事業承継、資本に左右されず安定的事業継続(※)を目指すUKETUGIで濱野皮革工藝の資本を縁あって買い戻させていただけることになりました。
軽井沢工場の職人は2013年までいた職人が大半で、また仕事が一緒にできる事となりました。
このことは今年いっぱい職人達と落ち着いてこの12年間の時を語らい埋めてから、皆様には年始にご挨拶するつもりでございました。
しかし今回の広まり、現状をも鑑み、お客様にご挨拶した方が良いと考えた次第です。
現在職人一同張り切っております。また色々と突然のことでもございましたので、1カ月の生産量を少し落とす指示を出し、丁寧にバッグづくりにいそしんでまいります。
なお、傳濱野はんどばっぐは伝統と革新を兼ね備えた使いやすいバッグブランドとして、
濱野皮革工藝のバッグの方向性は職人や濱野家、関係者とあと数か月語らった上で決めていきたいと思います。今後とも皆様の暖かいご支援を頂ければ幸いでございます。
株式会社UKETUGIからのコメントをこちらで掲載しております。
2025年10月27日